RATools Ver1.00 日本語マニュアル


はじめに

RAToolsをご利用いただきありがとうございます。AAPMDLおよびRAToolsを作るきっかけは、「Advanced AI Project」でキャリア別駐機を可能にした環境が一旦は構築できたのですが、その後の不注意により環境を壊してしまい、FSの再インストールを余儀なくされました。その際に、個々の航空機の駐機スポットサイズ(Radius値)を書き換えるのが非常に面倒に感じたためです。なんとか、面倒な作業を自動化できないかと思案して生まれたのがAAPMDLでありRAToolsです。私の環境ではシナリも含めて未だに以前の環境には戻せていません。
AAPMDLおよびRAToolsが、皆様のFSライフの手助けになれば幸いです。

RAToolsとは

「Advanced AI Project」や「Raduis AFCAD」に対応するmodelディレクトリの生成、MDLファイルの駐機スポットサイズの変更、およびaircraft.cfgファイルへのAI機の追加を自動的に実行するツールです。
同様のツールとしてAAPMDLを発表・公開しましたが、AAPMDLはOriginalのMDLファイルの駐機スポットサイズからクラス判定していました。ところが同じ航空機でも作者によって駐機スポットサイズが異なっているため、複数の作者の航空機に対する自動生成が上手く処理できないことがありました。また、aircraft.cfgファイルへの登録はマニュアルで行なう必要がありました。
RAToolsではaircraft.cfgファイルのatc_airline、およびatc_modelの設定値のを元にmodelディレクトリの生成、駐機スポットサイズの書き換え、aircraft.cfgファイルへのAI機の登録を行います。このためatc_airlineおよびatc_modelを正しく設定する必要があります。TToolsのaircraft.txtファイルの修正はマニュアルで行う必要があります。
RAToolsにはRATGEN.EXEおよびRATCUP.EXEの2つのコマンドがあります。

RATGENコマンド

RATGEN.CFGファイルの設定にしたがってmodelの生成、aircraft.cfgへのAI機の追加を行います。RATGENで自動生成したAI機は、自動生成の対象ではありません。titleが'RAT 'から始まる航空機は自動生成の対象から除外します。
生成もとの航空機にmodel値が設定されていない場合は、modelディレクトリをmodel.GenerateModelExtentionにコピーして、コピー先のMDLファイルの駐機スポットサイズをNewRadius値で書き換えます。
生成もとの航空機にmodel値(OriginalModelExtention)が設定されている場合は、model.OriginalModelExtention_GenerateModelExtentionにコピーして、コピー先のMDLファイルの駐機スポットサイズをNewRadius値で書き換えます。
生成するmodelディレクトリが存在する場合は、modelディレクトリのコピーと駐機スポットサイズの書き換えは行いません。
以下の情報でAI機が登録されます。既に同一titleの航空機が存在する場合は、該当する航空機の設定値を上書きします。

[fltsim.x]
title=RAT TitleExtention OriginalAircraftTitle
model=GenerateModelExtention または OriginalModelExtention_GenerateModelExtention
ui_manufacturer=RAT TitleExtention - OriginalUiManufacture
description=RATools Ver1.00 generated aircraft.\nOriginalDescription

他の設定値は元の航空機の設定値と同一です。
ボールド斜体青色で記載している情報は元の航空機の情報を引き継ぐものです。ボールド斜体赤色で記載している情報はRATGEN.CFGに設定されている情報です。
titleはRATCUPコマンドで削除対象の検出で使用しますので安易な変更にご注意ください。

RATCUPコマンド

RATGENコマンドで自動生成したAI機の記述をaircraft.cfgファイルから削除し、modelディレクトリも削除します。また、aircraft.cfgから参照されていないmodelディレクトリも削除します。AI機の削除はtitleが’RAT ’で始まる航空機が削除の対象になります。

RATGEN.CFGの設定

[general]
version=VersionInformation

[airline.x]
atc_airline=AtcAirline
model.x=AtcModel,GenerateModelExtention,NewRadius,TitleExtention

セクション名およびモデルキーのxは0から連番の数値です。コールサイン(AtcAirline)毎にセクションを構成してください。
GenerateModelExtentionおよびTitleExtentionダブルクオート(")で囲んでください。
RATGEN.CFGファイルのバージョン情報を記載します。RATGENコマンド実行時に確認のために表示します。
当該セクションの処理対象とするコールサインを設定します。aircraft.cfgの[fltsim.x]セクション内のatc_airlineの設定値とAtcAirlineが同一の場合、当該セクションの情報を元にモデルディレクトリおよび航空機の登録を行います。
ATCで取り扱われるモデル情報を設定します。aircraft.cfgの[general]セクション内のatc_modelの設定値とAtcModelが同一の場合、該当セクションのmodel.x=AtcModel,...の設定値(後述のモデルディレクトリ拡張部、駐機スポットサイズ、タイトル拡張部)が採用されます。
コピー先モデルディレクトリの拡張部分を設定します。コピー元モデルディレクトリに拡張子がない場合は設定値を拡張子にします(model.GenerateModelExtention)。拡張子が存在する場合は拡張子の後にアンダースコア(_)を介して設定値を付加します(model.OriginalModelExtention_GenerateModelExtention)。
また、aircraft.cfgの該当航空機のmodel値にコピー先ディレクトリの拡張子を設定します
駐機スポットサイズを設定します。前述のコピー先ディレクトリに格納されているMDLファイルの駐機スポットサイズに設定する数値を10進数で設定します。
タイトルの拡張部分を設定します。登録した航空機のtitleは’RAT TitleExtention OriginalTitle’になります。また、航空機選択ダイアログの航空機メーカー(ui_manifacture)を’RAT TitleExtention - OriginalUiManifacture’に設定します。また、航空機諸元表(description)には’RATools VerX.XX generated aircraft.’が追記されます。

同梱のRATGEN.CFGについて

当方で用意したRATGEN.CFGは’RATGEN AAiP v1.00.CFG’および’RATGEN RAFCAD Matrix v1.04.CFG’です。RATGEN.CFGにリネームしてご使用ください。
後述のRATGEN AAiP v1.00.CFGと同一の内容です。
「Advanced AI Project」の設定値をベースに作成しています。全日空、日本航空、日本エアシステムをはじめとするB737クラス以上を定期就航しているエアラインの国内線機材、および成田空港空港に乗り入れている国際線エアラインを対象にしています。国際線の駐機スポットサイズは成田空港を基準に設定しています。
国際線機材はボーイング(マクドネルダグラスを含む)とエアバスの機材関して、わかる範囲で対応しています。その他の機材はRATGEN.CFGを変更してください。
AtcAirlineに設定しているコールサインは、筆者環境のAircraftディレクトリのAirline.cfgファイルから設定しましたが、一部のエアラインに関しては、WEB等を調査して設定しているため異なっているかもしれません。
Project AIの「Radius AFCAD Matrix v1.04」の設定値をベースに作成しています。各地域の’All Others’、’Charter’、’Cargo Airlines’、’General Aviation and Military (Global)’および’Gates for International (other region) Heavy class aircraft’に関しては記載していません。機材はボーイング(マクドネルダグラスを含む)とエアバスの機材関して、わかる範囲で対応しています。その他の機材はRATGEN.CFGを変更してください。
AtcAirlineに設定しているコールサインは、筆者環境のAircraftディレクトリのAirline.cfgファイルから設定しましたが、一部のエアラインに関しては、WEB等を調査して設定しているため異なっているかもしれません。

インストール

任意のディレクトリに解凍してください。RATGEN.EXE、RATCUP.EXEおよびRATGEN.CFGは必ず同じディレクトリに置いてください。

実行方法

エクスプローラなどでRATGEN.EXEまたはRATCUP.EXEを実行します。
実行結果がDOSプロンプト画面に表示されるとともに、同様の内容がログファイル(RATGEN.LOGまたはRATCUP.LOG)に出力されます。実行結果をログで確認してください。

使用許諾・配布条件等

当ソフトウェアはフリーウェアです。無償で使用することが出来ます。
転載・配布を行う場合は事前に作者までご連絡ください。その際はオリジナルのファイル構成のまま、各ファイルを改変せずに行ってください。

著作権・免責など

当ソフトウェアの著作権は、作者である「AI-PAPA」が保有します。
当ソフトウェアの使用によって生じたいかなる障害・損害等に対しても、作者は一切の責任を負いません。
また、使用方法などの問い合わせに対する回答、および、機能追加や不具合対応などの義務も負いません。

変更履歴

2003/05/17 V1.00 初版リリース

Copyright(C) 2003 AI-PAPA. All right reserved.